あらすじ
2050年、各国を主導する世界政府は、平和な世界を実現させるため、「ひとつの神」を崇める宗教、「世界教」を受け入れそれを国教として定めた。そして、多くの国々は、世界政府の主導の基に、世界教を国教として定めた。やがて、世界中の人々は、ひとつの神を信じるようになり、戦争や国々との争いが無い平和な日常が訪れようとしていた。世界教を信仰し、ひとつの神を信じる者には、神からの恵みとして生まれたときに加護を与えられた。その結果、人々はそれぞれのユニークな「個聖」を宿すようになった。
しかし、世界政府に反している国の一つである「東日帝国」は、我が国には別の神を信仰していると主張し、世界教のひとつの神を受け入れず、世界政府の意向に従わなかった。そして、帝国は、自国の民に対する情報統制を強め、ひとつの神を信じることを規制した。帝国の中でも、世界教が外国の放浪人からの伝承によって伝えられ、信ずるものが出てきていた。その結果、東日帝国は、民に対して世界教を信仰することに対し法を制定し禁じた。それでも、一度伝わった教えは、民の一部に広まり各地にそれを信ずる者たちが細々と生きていた。帝国に追われながらも、信じるものを守り、その教えを子と孫へと紡いでいった。
そして、2100年、東日帝国に生まれながらにして個聖を持ち、ひっそりと生きる若者たちの青春がここにあった。