あらすじ

主人公・鈴山は高校で孤独を感じ、小学生の頃に戻りたいと願うようになる。小学生の頃の写真など卒業アルバムくらいしか残っておらず、文章だって卒業文集だけだが、きっと楽しかったんだろうと少ない思い出に思いを馳せる。ある日、本当に過去に戻ってしまいたいと塞ぎ込むが、頭痛がして倒れてしまう。 目を覚ますとそこは病室のベッドの上だった。医者からは「記憶障害」と告げられ、一人で病室で一夜を過ごす。ところが、夜中の二時半に目が覚めると、病室に一人、小学生が入り込んでいることに気づく。名前を問うと少ししてから「夜空カナタ」と名乗る。カナタはどう見ても女の子で、アシンメトリーのボブ。赤色のランドセルを背負って、いかにも悲しそうにこちらを見つめていた。追い出そうとしても「知り合いだ」と言って聞かず、話だけ聞いてくれと腰掛けた。 話を聞くと、カナタは学校で虐められており、山崎というクラスメイトの男の子、それから、駄菓子屋の店主・桃乃ジュースとの関係を明らかにする。 その話の中で、桃乃ジュースはカナタの未来の姿だったことに勘づき、それを知った桃乃ジュースに殺されかける。だが、山崎の助けにより、桃乃ジュースの頭を殴ることに成功する。 鈴山はカナタが小学生の自分自身だと気付く。つまり、桃乃ジュースとは、自分の事だったが、記憶をなくしたため覚えていなかったんだと自覚する。 ようやく会えた昔に、涙を流しながらハグをする二人だったが、カナタは持ち合わせた包丁で鈴山の腹部を刺す。だが、鈴山はハグを続け、二人の物語は幕を閉じる。

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カクヨム
カクヨム2024/06/02
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