あらすじ
私の名前は。ニア・クレイドル。
しがない男爵令嬢である。
そして、突然なんだと思うなかれ。
私には――前世の記憶がある。
前世で超優秀な魔術師だった私は、今世も前世の記憶を引き継いで生まれ変わった。
なぜかと言うと――、前世で取り組んでいた魔術の研究を、死んだ次の生も続けたかったからだ。
そのために、既存の研究と並行し【生まれ変わった後も記憶を引き継ぐ術】を編み出し、今世に至るわけだが――。
生まれ変わった私は、家族から『魔術の研究ばっかりして結婚しようとしない穀潰しの娘は出ていけ』と言われ家から追い出され、やむなく訪れた近くの街のギルドで、ひょんなことから街コンならぬ冒険者コンに参加することとなる。
そこで出会ったイケメン冒険者のエリク。
腕っぷしも強い、気配りもできる、いわゆるスパダリイケメンのエリクと意気投合し、冒険者コンをきっかけに一緒に冒険者パーティーを組むこととなった私だったのだが、それからおよそ半年後。
エリクの兄、この国の第一王子の失踪により、エリクから実は自分がこの国の第二王子だったことを打ち明けられる。
兄を探すため、宰相の国の乗っ取りを防ぐため、王宮に戻ろうと思う。
パーティーを解消したいと言うエリクに対し、私は兄探しを手伝うことを提案する。
これは、かつて前世で【伝説の魔術師】と言われていた私が、無詠唱魔術主流のこの時代にあえて詠唱魔術で他の魔術師をぶっちぎり、痛快無双していく楽しいお話である。