あらすじ
高校で数学教師をつとめる三葉(みつば)は、妙に違和感のある日々を送っていた。
そんなとき、クラスで孤立した零(れい)が、近ごろ問題になっている動物虐待犯ではないかという噂を耳にする。
真相をたしかめるべく零を呼び出すと、彼は、三葉が幼いころに飼っていた黒猫であることを告げた。
九つの命を持ち、異能力を操る人外の存在──九生猫(きゅうしょうねこ)。
困惑する三葉のクラスへ、突然一色(ひいろ)という少女が編入。
九生猫であるという腹心たちを従えた一色は、ヒトと九生猫の共存を目的とする組織に、三葉を勧誘する。
零の猛反対もあり、加入を渋る三葉に、衝撃的な事実が告げられる。
「このままでは、貴女は絶命します」
そこで、三葉は知る。
みずからが一度死んでいたこと。零に命を譲渡されていたこと。
そして、零とは別に命を譲渡した九生猫がこの世から消えたことにより、三葉さえも世界から拒絶されているのだということを。
──わたしはかつて、二葉(ふたば)でした。
すべてを思い出した三葉の決断が、『地獄』へと続く道の始まりとなる。
バッドエンドからはじまる、現代ダークラブファンタジー。
※本作は、以前公開していた『黒猫と不完全クローバー』の改稿版です。序盤はシリアス展開ですが、愛されヒロインの逆ハー、ハッピーエンドです。