あらすじ

鬱蒼とした熱帯雨林が広がっている。

 青々とした茂みが、息衝いている。

 まるで呼吸をするかのようである。

 ときどき、茂みの奥から、物音が聞こえる。

 心臓の音が、どくんどくんと、鳴り響く。

 めぐりあいのような、

 そんな、出会いを越えてゆく・・・・・・。

 ぼくたちは、わたしたちは、

 そんな出会いを求めていたはずなんだ。

 恋愛とは、それら全てを覆す力を持っているかのようだ。

 ないないねだりを繰り返しながらも、息衝く呼吸がある。

 ジャングルは、やがては、疾風のごとく切る風と出会うだろう。

 斜め三十五度に傾斜した囲いを超えて、

 ぼくたちは出会うだろう。

 風となって凍てつく羽織を棚引かせる。

 モノクロームはものすごい勢いで刻みはじめた。

 デジタルチックなアナログではない振動が繰り返された。

 虚無に似た緩衝が乗り上げては、二人の間を切り裂いた。

 モノクロームは、小刻みに揺れている・・・・・・。

 明日を夢見て、ぼくたちは、何を夢見ていたのだろうか。

 今は何もない空間だけが、空高く広がっていた。

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アルファポリス
アルファポリス2024/06/19
  • 現在の作品モノクローム