あらすじ
後の北町奉行遠山左衛門尉景元となる金四郎が、遠山家の家督を継ぐ前の放蕩無頼の町人暮らしをしていた頃のお話し。
金四郎は、遊び人の「金次」と名乗り、深川の船宿「川静」を住居として、博打や喧嘩に明け暮れていた。しかし、博打で勝てば、勝ち金の三割を胴元に「酒代」
として渡し、喧嘩も自分から売る真似はせずに、売られた喧嘩しかしない。元々は武家の出自故に剣術や素手での体術にはそれなりの心得があったので、負ける事はない。船宿の主人の仙吉に紹介された商家の用心棒や町内の揉め事を解決して得た謝礼を稼ぎとしている。そんな日々を過ごす金四郎の若き物語である。