あらすじ

放送作家の中山裕介(ユースケ)の前に現れた、一人の若い女性。彼女の名は浜家珠希。放送作家事務所<マウンテンビュー>の面接を受け、採用されたのだ。 裕介は社長の坂木舞から珠希の教育係を命じられ、大いに困惑する。果たして浜家珠希とは何者なのか? 話は変わり、今回、裕介が構成を担当する番組は、週一放送の報道系情報番組。 実は裕介の友人、多部亮ディレクターが制作していたバラエティ番組が大コケし、多部は「今度の報道系情報番組は絶対に成功させろ」と、プロデューサーと共にテレビ局の上層部から責任を取らされる形となり、裕介はその責任の巻き添えにされたのだ。 しかし、多部も裕介も、大コケした番組のチーフプロデューサーもバラエティ番組の制作しか経験がなく、ニュースを扱った情報番組の制作は皆無。だが多部は、「スタッフの中に情報番組経験者を入れる。それで大丈夫だろう」と、楽観的も良い所。裕介は多部の様子を見て呆れて物が言えない。 しかも新番組は、退社してフリーとなった人気女子アナ、平田菜水アナウンサーがニュースキャスターに初挑戦する、局にとっては目玉番組。所が平田アナはぶりっ子キャラで人気を得ており、まずはぶりっ子キャラの封印が最大の課題となる。 珠希と共に初構成会議に臨むと、多部ディレクターの他、体育会系のチーフプロデューサー、元ヤンキーで読者モデル出身という異色の経歴の持ち主の下平希ディレクターなどの面々が顔を揃える。下平は情報番組経験者だが、バラエティ志向で今回の出戻りには不満。 チーフプロデューサーの野瀬修一はとにかく熱い人で、裕介はこの人の下で上手く仕事が出来るか不安。 そんな中、テレビCMやスポーツ紙で番組は大々的に宣伝され、鳴り物入りで開始された。しかし、蓋を開けてみれば視聴率は一桁続き。 しかも平田アナとメインキャスターを務めていた、フリーアナウンサーが不倫スキャンダルを起こすなど、番組は波瀾続き。 果たして、バラエティ番組しか制作した事がないスタッフが制作した情報番組は、どの方向へ向かって行くのやら―― そしてラスト。珠希は放送業界の「汚い一面」を見せ付けられ、しんみりとしてしまう。 「汚い一面」とは、一体何があったのか――

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2022/09/12
  • 現在の作品Secondhand Knowledgeなヤツら―報道志望― 上巻