あらすじ
桐山朔久は真面目で模範的な高校生男子だった。
人当たりが良く、成績も優秀。
友人や先生など、周りの人間からも厚い信頼を得ていた。
そんな彼が、或る出来事をきっかけに不登校生徒になってしまう。
親の視線が厳しくなる中、彼は布団の中で後悔と罪悪感に苛まれていた。
その夜、不意に携帯電話が鳴った。
何の偶然か、それは姉からだった。
彼女に悩みを打ち明けると、彼は一緒に暮らさないかと提案される。
——そうして彼は、姉に連れられて家出することを決めるのだった。
モラルエンハンスメント推進都市。
より道徳的になるよう、治療を施された人間のみが暮らすことのできる、ゲーテッド・コミュニティ。
朔久は、そこで新しい高校生活に身を投じる。
クラスのムードメーカー、廉太郎。姉の恩師である鷹村先生。
モラル研究部(とは名ばかりの映画鑑賞部)の部員である少女たち四人。
そうした彼らとの新しい出遇いを通じて、彼は考える。
『生きる意味』とはいったい何なのかということを——