あらすじ
だって私には何もないの。私には──なにも。
私、刃金哀(はがねあい)は、誰からも愛されぬまま、何も得られぬまま灰色の人生を送り、16歳の誕生日の夜にトラックに轢かれ、コンクリートに瀕死の身体を横たえていた。
凄惨な人生の終わりを受け入れようとしていた私の元に、銀の髪と紫の瞳が印象的な絶世の美女が現れる。
あまりの彼女の美しさに、死の間際だということも忘れ、私は一瞬でその美女──吹雪冬華に恋をした。
冬華は私に問いかける。
「自分の人生を、ちゃんと生きてみたい?」
私はその言葉に強く惹かれ、同時に「冬華の傍にいたい」と強く願った。
命が尽きるその時、私は最後の力を振り絞り、優しく見下ろすうつくしい人へと遺言を告げる──「いきたい」と。
そこから私の人生は──鮮やかに激しく色付きはじめる。