あらすじ
「俺は神殺しの英雄《アルゴノーツ》になるんだ」
堕神孤児であるノアは、スラム街に住む下民――社会の最下層だ。
堕神と呼ばれる化け物にすべてを奪われ、明日もわからぬ底辺の生活を強いられる。
だがこの世界は剣一本で帝国貴族にすら成り上がれる。
今は亡き親友に誓った夢を叶えるため、遂に帝国騎士になったノア。
騎士の頂点である神殺しの英雄を目指し、次々と堕神を打ち滅ぼす。
「堕神を全部倒せば世界は平和になると思ってたんだ」
でも世界は想像していたよりも複雑で、倒すべき相手もわからなくなった。
悪と正義がぶつかるならば、ただ切り伏せればいいだけだったのに、どちらも正義ならどちらを倒せばいいのだろうか。
それでも、友に誓ったように大切な人を守るため、神々と戦うノアは死の間際、遂に覚醒した。
「黒い……覚醒」
この世界に存在する原初の六属性のいずれにも属さない黒いマナが影のようにノアを包む。
神の天敵、そして気づけば人類の守り手へと成長したノアは、ついに神殺しの英雄へと上り詰める。
――そして再会を果たす。
死んだはずの友との再会。
だが友は友としてではなく、神として、そして敵としてノアの前に立っていた。
お互いが誰よりも大切だったのに、運命と因果は、二人を引き裂き、争わせる。
これは千年続く神と人の英雄神話の最終章、その一ページ目。
剣と王道の異世界成り上がり英雄譚。
――開幕。