あらすじ
(ひねくれしょうじょのひにくは、そらをはく)
第31回電撃小説大賞、応募作品
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「さぁて行こうか。いまから宇宙へ」
舞台は、近未来の日本。ある春の日、高等部に進学した主人公・奥宮日向(おくみや ひなた)は、授業中に乱入してきた財閥令嬢・天代鈴音(あましろ りんね)に、強引に連れ出されてしまう。見た目は二歳年下の小生意気なクソガキ。そんな彼女に、弱みを握られてしまったのである。
鈴音に手を引かれ、辿り着いた場所は、彼女が運営する宇宙ベンチャーの〈アストラル・クレスト〉社。そこで、能力を見込まれた日向は、遠隔操作技術を用いて、スペースデブリ除去作業を手伝わされる羽目になる。大胆不敵な性格の鈴音に業を煮やしながらも、どこか彼女を放っておけない日向。結局、日向は日常を破壊された挙句、彼女の自由気ままな言動に、為すすべなく振り回されていく。
そんな日々を過ごしていた時、事件が起こる。開業して間もない、宇宙ホテルが国際テロ組織・RIPによって破壊されてしまったのである。
その残骸の除去を依頼され、申し出を受ける鈴音。
しかし、一つの襲撃事件をきっかけとして、彼らの歯車が狂い出す。交錯するそれぞれの思惑、すれ違う心、そして、運命に翻弄される主人公たち。ついには、日向と鈴音は、世界中を敵に回してしまう。
他方、国際テロ組織・RIPは、宇宙ホテルの残骸を東京に落とす計画を進めていた。宇宙ホテルはその動力源として、原子炉を用いた構造となっており、大規模な虐殺を目論んでいたのである。
果たして、計画の黒幕は、日向が昔からよく知る人物であった。過去との因縁を断ち切るため、愉快で個性的な仲間たちとともに、理不尽な世界の在り方に挑む。
しかし、その代償は大切な人との別離であった。
――衛星軌道上で紡がれる近未来SF×青春×異能力ファンタジー――
「忘れっぽいのは相変わらずだね」