あらすじ

※このお話に出てくる地名も人名も、全てフィクションです。 関東の大学に進学していた蘇我 優(そが まさる)は、成人式に出席するため久しぶりに地元へと帰省する。 見た目に変化はあれど、昔ながらの雰囲気を残す元同級生たちと会話を楽しんでいたが、地元に帰ったら真っ先に会いたいと思っていた坂比良 光弥(さかひら こうや)の姿が見えていないことを不思議に思っていた。 中学時代の坂比良は、クラスをまとめる学級委員長だけでなく、学年全体を束ねる学年委員長も務めており、こういうイベント事も面倒くさがらずに出席する、一言で言えば真面目な人物だった。 当然参加するだろうと思っていた彼は、結局式典が終わるまで姿を現さなかった。 蘇我の中学時代にはまだスマートフォンなんて言う便利なものもなく、そもそも携帯を持ち始めるのだって高校生になってからという時代だったため、向こうの連絡先なんて当然持っていなかった。 その後の同窓会の場で、他の同級生たちに坂比良のことを聞いてみることにしたが、同級生たちは皆、「三年の後半から学校来なくなった」と言うばかり。 ところが、蘇我にはそのような記憶が無い。ただ、自分以外のほとんどの人がそう言うものだから、自分が覚えていなかっただけなのかと、渋々納得することにする。 そして希望者のみで行うことになったカラオケでの二次会。ここに半ば無理やりという形で、蘇我も参加することになる。 そして蘇我は後悔する。 どうしてあの時、彼のことをちゃんと知ろうとしなかったのかと。

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カクヨム2024/04/02
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