あらすじ

俺、真木恭介(まぎきょうすけ)はこの春、家からほど近い大学生になることが決まっている高校3年生だ。 そんな俺には好きな幼馴染がいる。結城真帆(ゆうきまほ)。遠縁の親戚で、ひょんなことから 我が家が引き取ることになった真帆とは兄妹のように一緒に育ってきた。 物静かで人見知りする真帆のことをいつからか異性として意識していた俺。 でも、家では四六時中一緒にいる相手だ。簡単に告白なんてできずに 気がつけば高校の卒業を迎えようとしていた。 幸い、同じ大学に受かった俺達だけど、俺は工学部で真帆は心理学部。真帆は人見知りだけど、可愛いし 気が利くところもある。大学に入ったらきっと引く手数多だろう。このままなんとなく仲の良い、 兄妹のような関係でいることなんてきっとできない。 卒業式が終わったこの夜、俺はこの関係を変えるべきか考えあぐねていた。 そんなところに、同居人の幼馴染が部屋の扉を叩いたのだった。 「どうしたんだ?真帆」 「ちょっと話したくて。いい?」 二人で、これまでを振り返って。そして、 「……四月からいよいよ大学生だな」 「うん。学部が違うのは少しさみしいよね」 これからの話を。そんな中、彼女が切り出したのは…… 「自覚がないのは困りものだな。サークラにならなきゃいいけど」 「ならないよ。それに、そんなに心配なら……」 「心配なら?」 「その……同じサークルに入る、のも、ありじゃないかなと、思います。思う」 そんな思わせぶりな言葉。ああ、もう。こうまで言われたら俺から言うしかないじゃないか。 これは一緒に育った男女が、これまでの関係を変える一晩の物語。

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小説を読もう2024/04/09
  • 現在の作品卒業式の夜に同居人の幼馴染に告白した