あらすじ

騙し、奪い、殺し、愛す。 『最も身近にいる人間こそが最大の敵』 臣と呼ばれる地方に 里の者が決して立ち入ることのない山があった。 その山は嘗ては「天狗山」と呼ばれていた。 しかし、長い歴史の中で その山の名前は人々の記憶から消えていった。 ただ山だけがそこに存在していた。 深山幽谷には 人ではない何かが住んでいると言われている。 「夜霧」 それがこの山に住む一族の名である。 夜霧の屋敷は山の奥深くにひっそりと建っていた。 屋敷の広大な敷地には本宅を中心として、 七つの別宅があった。 北には子の宅。 東には卯の宅。 南東に巽の宅。 南には午の宅。 南西に坤の宅。 西には酉の宅。 北西に乾の宅。 ある朝、 十五歳の誕生日を迎えたばかりの四女の亡骸が 別宅の一つで発見された。 その死は兄妹達の中に 否が応でも夜霧の掟を思い起こさせた。 そして芽生える殺意。 今、夜霧の掟に従い 熾烈な世継ぎ争いの幕が切って落とされた。

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小説を読もう2025/11/12
  • 現在の作品夜霧家の一族