あらすじ

「うわっ、またお気持ち表明だ」 とある定食屋。一組のカップル。その男のほうが自分のスマートフォンを見ながらそう言い、顔を顰めた。 「お気持ち表明?」と訊ねる彼女。 「ああ、知らない? 不祥事起こした芸能人とかがさぁ、その謝罪をするときに逆ギレというか、ほら、このアイドルなんか男とデートしているところを週刊誌に撮られたんだけど、そのあとのSNSに投稿した文章がさぁ。【ファンの皆様の誤解を招くような真似をしてしまっていたのなら、大変申し訳なく思います】とか【ただ、誤った情報も出回っているので皆さんがそれを鵜呑みにしないことを祈ります】だの【心無い方々の誹謗中傷により、体調不良に】【弁護士さんに相談することを検討しています】って、自分は悪くないってのが見え見えでさぁ。笑っちゃうよな。勝手に検討しとけよって話だよなぁ」 「ふぅーん」 「謝罪と脅しを一度にやっちゃうそのプライドの高さみたいなのが透けて見えてなぁ」 「そうなんだ」 「そうそう、なんで投稿する前に一度よく考えないのかなぁ。真摯に謝るだけで好印象なのになぁ」 「そんなことよりもさ。浮気してるでしょ」 「……ん?」

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小説を読もう2024/04/09
  • 現在の作品お気持ち表明