あらすじ
ある夜、宇宙から何かが地球に落ちてきた。現場は町外れ。大きなクレーターができ、どこか未練がましく空に向かって煙が伸びている。
夜中ではあるが、はしゃぐにはむしろいい時間帯。現場に駆け付けた野次馬を始め、警察消防マスコミ、そして軍や科学者たちが口々に言う。
「干柿みたいな形だな。隕石じゃないか?」
「馬鹿。どう見ても自然物じゃないよ。ほらあの部分、人工的だろう」
「人工衛星だろう。熱で固まったんだ」
「宇宙ゴミじゃないか?」
「う、宇宙人の爆弾だ! 間違いない!」
「おい。今騒いだ奴をどっかにやっとけ。はぁーあ。しかしまぁ宇宙人か何かは知らないが、夜中になぁ。あー眠い眠い」
と、欠伸をする政治家。ついに宇宙人とのファーストコンタクトのときがと考え、現場に来たのだが肩すかしを食らったと不機嫌気味。
「まあまあ、もしかすると宇宙人の小型探査機。つまり前座。近々、本人が現れるかもしれませんから」と科学者。「いや、あれは巧妙にカモフラージュした他国の軍事衛星だ」と軍関係者。
しかし、事は彼らの予想から外れていた。その落下物には扉がついており、そして開いたのだ。