あらすじ
憂鬱を吹き飛ばすようにニコチンに酔う大学生二年生、内山優(うちやま すぐる)。
彼には誰にも言えない秘密があった。
それは、この世の運命を変えた残酷な事実として、白日の元に曝される……
多くの者達が、命を懸けた激動の時代。
異能力を手にした者、突然、身体に変異が起こった者…困惑と不安の中で、濁流に呑まれながら、精一杯抗い、苦しみ、己を確立していく。
自分は一体何者なのか、自分は何をすべきなのか。
苦悩する彼ら異能力者は、ついに闘争へと身を投じて行く……
ある者は言う。
「俺達は怪物だ」
ある者は謳う。
「我々は上位種だ」
ある者は告げる。
「貴方は貴方」
自分とは何者か。
何者でもない?人間ですら?
なら、この社会に何を求める?
保護?支配?隔離?それとも、貢献?
先の見えない不安の中で、もがいて、足掻いて、次へ繋げる。
明日が欲しいか?欲しいとも。
自由が欲しいか?欲しいとも。
なら、力ずくで手に入れろ。
かつて、自由を奪われた者、自由を知らなかった者、全てを失った者、復讐を誓う者、多くの者が命を燃やした激動の時代の渦中で、内山優はもがき、足掻いて、苦悩する。
それでも、現状は変わらない。
だからこそ、彼らは剣を取った。
解放のために、己の自由をかけて戦った。勇敢に、猛々しく、誇り高き生き様を見せ付けた。
それでも彼らは救われなかった。
全ては希望輝く明日のため……だったはずなのに………
続編『それでも闘争は続く』の前日譚にして、全ての始まりの物語。
世に楔を打ち込んだ、最初の打ち手の物語。