あらすじ
「やあ、さっそくだけど、うん。単刀直入に言って、君、いじめられているよね?」
とある中学校。その一室。ソファーに座る少年は居心地の悪さからと見てわかるほどに縮こまっていた。
テーブルを隔てて、少年と向かい合う形で座るその男は膝の上で手を組み、少年の口から出る言葉を待つ。
「……はい?」
「いじめられてない?」
「いじめぇー……ですか?」
「うん」
「……あー、ははは。いや、あれは遊びの延長というか、その、あれです、いじり。実際、僕もやり返したりしてますしね」
と、少年はへへへと笑いながらそう答えた。