あらすじ

「アハハ、何これー!」 「ん?」 今日も用事もないのに、何故か俺の部屋でゴロゴロしている幼馴染の沙也が、唐突に大笑いした。 「何だ? 何か面白いもんでもあったか?」 「これこれ、見てよ功輔!」 沙也に差し出されたスマホの画面を見ると、そこには時間を止める能力を手に入れた男が、女性にあれこれエッチなことをするという内容の、エロ漫画の広告が流れていた。 「これのどこが面白いんだ?」 「えー!? メッチャ面白いじゃん! そもそもまず唐突に時間を止められるようになるのが意味不明だし、仮に止められるようになったとしても、それでいきなりエロいことに及ぼうとするのも、思考回路ブッ飛んでるじゃん!」 「そうか? でも、エロ漫画ってそういうもんだからなぁ。整合性を求めるだけ、野暮ってもんだぞ」 「……へー、随分エロ漫画に詳しいんだね功輔は。まあ、功輔も思春期の男子高校生だもんねー。そっかそっかー、うんうん」 クッ、いつもそうやってからかいやがって! ……何とかして沙也に仕返ししてやれないものか? 「……!」 その時だった。 立って部屋から出て行こうとしたまさにその刹那、壁に掛かっているアナログ時計が止まっているのが目に入った。 ああ、また止まってる。 この時計は最近調子が悪く、たまに止まってしまうことがあるのだ。 ……あ、そうだ。 ここは一つ、これを利用して――。 「ほえ? どうしたの功輔?」 俺はその場で、パントマイマーみたいにピタリと身体を止めた。 これぞ、時間が止まったフリ! 「おーい功輔? 功輔ってばー?」 俺の顔の前で手をブンブン振ってくる沙也をガン無視して、尚も時間が止まったフリを続ける俺。 さて、沙也はどんなリアクションをするかな?

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小説を読もう2024/04/05
  • 現在の作品幼馴染の前で、時間が止まったフリをしたら……!?