あらすじ
バッキー二とザッキーリは、迷う。
ここは、森の中。
腹が、空いている。
[ビストロ長ぐつ亭]とだけ書いた看板が、吊り下がっている店に入る。。
入ると、奥へと続く扉に、張り紙がしてある。
その張り紙の指示に沿って、奥の部屋奥の部屋へと、順々に進む。
最初の部屋で、入浴する。
次の部屋で、浴衣みたいなものを着る。
次の部屋は、真っ暗。
ただ、光から自分達の足元に、一筋の光が伸びる。
まっすぐ、光に沿ってただ進む。
光に近付くにつれ、周りの光景に明かりが入る。
周りの光景が、二人の眼に映り出す。
周りは、一面の赤。
たゆとう、赤。
そこかしこで人が、浮かんだり沈んだりしている。
そこかしこで人が、角を持つ人に、金棒で殴られたり沈められたリしている。
遠くには、坊主頭の人々が、鈴を鳴らしたり団扇太鼓を叩いたりして、言葉を唱えている。
ゆっくりと着実に、慎重に丁寧に、二人は光に近付く。
かなり光に近付いた時、光の中から、四人の人影が浮かび上がる。
光の中、二人を出迎える、お互いの祖父母。
道はまっすぐ、光の中へと、祖父母へと続いている。
二人の細長い、でもしっかりとした足取りの道のりは、もうすぐゴールだ。
「やれやれ」
モニターを見ながら、長ぐつを履いた猫は、呟く。
モニターでは、バッキーニとザッキーリが、それぞれの祖父母と抱き合っている。
火車は、その画像を見て、口の端を綻ばす。