あらすじ
あらすじ※ネタバレあり
予知夢を見てしまう体質の御島愛来は、いつも教室の隅でだれとも交わらない地味な学校生活を送っていた。
高校二年に進級した愛来は、新しいクラスで隣の席になった山内ひなたに話しかけられる。
ひなたはいわゆる『陽キャ』で、地味な愛来にもかまわず絡んできた。
会話をするうち、明るく優しいひなたに惹かれていく愛来だったが、あるときかつて見た予知夢の悪夢を見てしまう。
我に返った愛来は、ひなたを巻き込まないため、再びひなたを遠ざけるようになる。
困惑したひなたが理由をきかれ、愛来は自身の体質のことを打ち明けた。
すると、ひなたは「それなら俺には関係ない」と言う。
ひなたは心臓に疾患を抱えており、余命三ヶ月の宣告を受けていた。
そしてひなたは、愛来に一緒に青春しようと言う。
お互い、唯一無二のひとを見つけたふたりは青春をしながら、仲良くなっていく。
ひなたに惹かれつつある愛来だったが、そんなとき、ひなたが倒れてしまう。
病院で、ひなたは愛来に言った。
「愛来は、だれかを不幸にしたりなんてしてないよ」
続けて、ひなたは自身がサイコメトラーであることを打ち明け、愛来にお守りを渡した。
それは、いつか愛来が失くしたお守りだった。ひなたは、愛来のお守りを拾ったとき、お守りに残っていた愛来の苦しみを感じて、それ以来ずっと気になっていたのだという。
毎日、能面のような顔で学校生活を送る愛来を見て、いてもたってもいられなくなったのだという。
ひなたは愛来に、ミサンガの糸で作った手作りのお守りを渡し、
「これがあればもう予知夢は見ないよ。だから怖がらず、たくさんのひとと生きろ」
と言い残し、亡くなった。
次の春、愛来の周りにはたくさんの親友たちがいた。笑顔で学校生活を送る愛来を祝福するように、雲雀が空高く駆けていった。
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