あらすじ

どうもどうも、えー、騙し騙されっていうのは世の常、人の常でありますが、おっとっと。専売特許とまでは申しませんがねぇ元祖、騙す動物と言えばそう、タヌキとキツネですねぇ。 この二匹、昔から競い合ってきたもんでね。そりゃもう人間なんて手首を捻るようなもんですよっとね、へっへっへ。 そう、昔々のこと。とある少年がおつかい帰りに山道を歩いていました。 片手にはお母さんにお土産に、と叔母に持たされた蜜柑を包んだ風呂敷。もう片方の手は道中で拾った長い木の棒。 おっと今、棒を捨てて、また新たに木の棒を拾いました。先程のよりも長いかなと地面に置いて見比べ、むむむっとまあ退屈しのぎですな。道のりはまだまだ長いですのでね。 さて、そんな彼に朗報。何やら先のほうで物音がしました。はてさて猪だろうかそれともイタチ? そっと近づき様子を見ると、はい、お待ちかね。ここで登場でございます。タヌキとキツネであります。 おや、喧嘩かな? と少年は思いました。両者睨み合い、何かを喋っているようでしたが人間には獣の言葉はわかりません。ええ、ええ聞かせようとしなければね。 でも、想像がつきますよね? そう、どっちが上手く化けられるかって話だと。 と、その二匹、動きをピタリと止め、次いで耳だけをピクピク動かし始めました。 少年は自分のことがバレたのかなと思いビクリとしましたが、そのまま見ているとどうも違ったようです。

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小説を読もう2024/04/02
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