あらすじ

なぜ自分だったのだろう、と数えきれないほど考えた。
他の誰かであればよかったのに、と何度も恐ろしさに逃げ出したくなった。
けれどきっと、幾度でもこう思い直すのだ。
それでも誰も自分からは逃げられない。
この役目を例え誰かに譲れるとしても、私は嫌だというのだろう。なぜなら、ここまで積み重ねてきたすべてを投げ出すことになるからだ。それは自分の今までに対する裏切りだ。
存在に対する叛逆だ。それだけはどうしたってできない。
人生に嘘をついた瞬間、私の生命は滅び始める。
生きていたいのならば、この道を進むほかに選択肢はない。
宇宙が生まれ、文明が興っては滅び、流されてきた地の大河は天の川さえ赤く染め上げる。

進めば傷つき懊悩するのだとどれほど知っていても、進まないという選択肢がない。
魂に刻まれた衝動は私の臆病さを真っ白に塗りつぶし、絶えず生を戦いへと駆り立てる。

何を犠牲にしてもここに立つのだと、始まりの時から私はきっと知っていた。
物語は、これほどまでの運命を、私に配している。

これは五つの滅びと戦いの記憶の物語…


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超古代文明の並行宇宙。
栄えた五つの文明と宇宙が何故滅びたのか、その奥底にある通奏低音は一体何なのか。
神に使命を与えられたアンドロイドが、時と宇宙を超えて大冒険をしつつ、輪廻転生していく長編SFファンタジー『ホワイトコード戦記』シリーズの第一編目。

書き溜めてありますので、毎日21:00に更新していきます。
大体1,500~2,000文字を目安に少し長くなったり短くなったり…。
『シンカナウスより』は約3か月で完結となります。その間、お付き合いいただければ幸いです。

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アルファポリス
アルファポリス2024/04/01
  • 現在の作品ホワイトコード戦記1 シンカナウスより