あらすじ

絵を描くことが好きな高校生藤原晴は、美大に行きたいと思いながらも言葉にすることができず、いつもひとり学校の中庭でスケッチをしていた。 そんなある日、古典教師の冬野美月に出会う。不器用な自分を認め、まっすぐ向き合ってくれた美月に晴は恋心を抱く。 しかし、教師である美月が生徒を相手にする気がないことを悟った晴は、美月に想いを告げぬまま高校時代を過ごした。 卒業式の日晴は美月へ『友達』になって欲しいと告げる。そしてふたりは友達になることに。 大学生になってからも、晴と美月の交流は続いていたが、ある日突然美月は病に倒れてしまう。  * 一方、大学で晴と同じ学部の百音は、合コン好きの友達に本音を言えずに悩んでいた。そんなとき、晴の助け舟により友達と向き合えたことをきっかけに、晴と仲良くなる。 晴の絵や考え方、美月への一途な想いに次第に惹かれていく百音だったが、晴の強い想いを前に身を引き、そのまま大学を卒業する。 大学を卒業して三十年。 就職後、新たに恋をして結婚した百音は、子育てがひと段落し、久しぶりに絵を描こうと思い立つ。そこでかつての友達、晴が個展を開くという情報を得る。 久しぶりに晴に会いに行こうとする百音だったが、個展が開催される直前、晴は急な病で帰らぬひととなってしまう。 晴は亡くなったものの個展は予定通り開催されることを知った百音は、会場へ向かう。 そこで晴が最後に残した作品を見て、かつての思い出が蘇り、涙を流す。 晴が最後に描いたのは、美月だった。 大学卒業後も、晴は入院した美月の元へ見舞いに通い続けていたという。 しかし、晴の大学卒業から二年後、美月は病のためこの世を去ってしまう。 その後も晴は美月を想い、彼女の絵を描き続けた。 晴はその後、美術館へ作品を寄贈するまでの有名作家へ出世し、彼女が生きた証をたくさんのひとへ伝えていたのだった。 ※こちらの作品は、ノベマ!でも公開しております。

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カクヨム
カクヨム2024/03/31
  • 現在の作品友想う夕暮れに〜小倉百人一首、もうひとつの恋物語〜