あらすじ
幼い頃、海で溺れたところを人魚に救われたことがある六反田(ろくたんだ)は、幼馴染の一言から歌うことにトラウマを持つ。沖縄で出会った女性・ラトリーに促されて一人で海の前で歌い始めると、高校で金髪ギャル・律と出会い曲作りを始め、律の心の傷を癒す。サークルのメンバー候補として野球少年を巻き込んでイップスを克服させ、自身も人前で歌うようになる。引籠り少年・寒川も加え、六反田たちはバンドを結成した。
全国高校生バンド大会・サマーウィークの予選では、施設出身のバンドを擁護して炎上し、六反田は自身の音楽の目的に悩みながらも本戦に進む。
サマーウィーク本戦の七日間、六反田は幼馴染と再会するも仲違いをする。途中参加した天才・ミテイの音楽に衝撃を受けた六反田は、幼馴染が所属する人気バンドと、動画投稿グループ、ミテイと自分たちの全員での楽曲制作を提案するが一部に反対を受ける。父への反抗心を六反田に理解してもらったミテイは賛成するが、幼馴染だけは最後まで反対し、六反田は拒否されたショックで歌えなくなる。
仲間に過去を打ち明けた六反田は、自身の音楽の目的:死んだ父や消えた母、人魚やラトリーに自分を見つけ出してもらうために歌っているのだと気づいて人智を超えた声を決勝で出し、全員参加した一日限りのバンドは伝説となる。
一方、六反田が中二の時から、毎年3/31に北緯四十度上の都市で絵が見つかる謎の画家・エイプリルフールのイブがいた。サマーウィークの三年後、予選で養護したバンドの施設にイブの絵が届く。六反田は七枚の絵から自分を救った人魚・沖縄で会ったラトリー・イブが同一人物だと気づくと、デビューして自分の歌をイブに見つけ出してもらい、自身の音楽の目的を遂げる。イブの方も、再会した六反田にイブの活動を激励され、世界中に優しい嘘をつき続けることを決めた。
二人はそれぞれの道を行き、また一瞬交わった時、イブが七枚の絵に込めたメッセージが明らかになる。