あらすじ

「セレナ、ただ今をもって君との婚約を破棄し、君を我がパーティーから追放する!」 「――!」 冒険者たちでごった返している、朝のダンジョンの入り口前。 そこでわたくしは、婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるレックス殿下から、唐突にそう告げられました。 「あ、朝からご冗談はおやめください殿下。パーティーの士気に関わりますわ」 「フン、もちろん冗談などではないさ! これは極めて合理的な判断だ。君は婚約者としても、パーティーメンバーとしても役者不足。――その自覚はあるだろう?」 「そ、それは……!」 まったく身に覚えがないとは言えないので、言葉に詰まるわたくし。 確かに幼児体型のわたくしは、女性としての魅力には欠けているかもしれません……。 わたくしのような女が未来の王太子妃では、王家の沽券に関わるという陰口もよく耳にします。 そしてパーティーメンバーとしても、わたくしは攻撃面ではまったくお役に立てていないのが実状……。 「ですが、わたくしがいなくなったら、パーティーのタンク役は誰が担うのですか?」 攻撃面では役者不足でも、タンク役としては、わたくしより向いている人間はいないという自負はございますから。 「フン、タンク役などもう不要だ。時代は変わったんだ。今はタンク役などに貴重な人員は割かず、パーティーメンバー全員を攻撃面で優れている者のみで構成し、迅速に魔獣を倒すのが最適解な時代なんだよ」 「と、とはいえ、あなた様は我が国の王太子殿下。御身にもしものことがあったら……」 「ええい、うるさいうるさい! 僕の剣の腕は君もよく知っているだろう!? 君なんかに守られずとも、僕は冒険者としてやっていけるさ! ――と、いうわけで、今日から新たに僕の婚約者兼、パーティーメンバーとなる女性を紹介しよう!」 「どーもー、お久しぶりでーす」 「っ!」 そこに現れたのは、男爵令嬢で魔法使いのドロシーさんでした。

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小説を読もう2024/03/29
  • 現在の作品「タンク役はいらん!」と王太子のパーティーを追放された挙句婚約破棄された公爵令嬢は、ボッチ魔法使いと二人でダンジョンを踏破する