あらすじ
「先輩、おはようございます!」
19歳の青年、浦幌御影(うらほろみかげ)が冷凍睡眠から目覚めると、そこは知性を持ったイルカが人間の姿で話しかけてくる80年後の世界だった―—
知性の発達したイルカが人類と対等な知的生命体となった未来。人々は脳にインプラントされたデバイスを使ったORCA(オルカ)と呼ばれる社会支援システムにより、人もイルカも人の姿のアバターを纏って生活するという、種族間の壁を越えた共存社会を作り上げていた。過去の世界への未練を感じながらも、少女の姿を纏うイルカのウィリーと共に新しい世界に適応して生きていこうとする御影だったが、自分だけORCAシステムが正常に働かないという事態に直面する。システムに表示された「コードV」という謎のメッセージをめぐり、御影は平和な共存社会の裏に隠された秘密に触れていく。