あらすじ
ある日、私――フィーナ・リル・テューレルは燃え崩れていく城の中でただ一人泣いていた。そして、これまでの自分が犯した過ちを振り返っていた。
――民衆を見捨て、仲間を裏切り、全ては自分のためだけに不条理を他人にばら撒いてと、数多の悪辣を繰り返して……
その後当然、大規模な反乱が起きて、挙げ句私は赤く燃える城と共にこの命を断って――
しかし、私はふと目を覚ますとそこには廃墟とスラムをかけ合わせたような残酷に彩られた、大好きだった自分の国の姿があった。更に、私は小学生と同じくらいの身体に戻っていて……
思うように身体が動く。ちゃんと心臓の鼓動も聞こえるし、冷たい風が通るのも全身で伝わる。更に首元には死の間際まで手に握っていた、真紅のペンダントが。少なくとも、夢なんかではない。即ち、現実――
これは、悪辣少女の更生による帝国復活の物語。あるいは過去の宿命に打ち勝つための『復讐劇』――
生前の自分のおかげで何もかもを失った帝国。それでも復活の希望はあると信じ、大好きなこの国を救うために……元悪役皇女フィーナ、奮闘す――!!