あらすじ
十七世紀、マシュー・ホプキンスはイングランド東部を中心に時代遅れな魔女狩りを行った。金銭目的の詐欺師だと思われていた彼の評価が一変したのは、一体の本物の"魔女"を見出したときだった。
欧州を豪雪地帯に変えた"冬の魔女"。
人間に寄生し、疑心暗鬼の殺戮を齎した"泥の魔女"。
消えぬ火で全てを焼き払う"炎の魔女"。
人智を超えた"魔女"たちに脅かされる中、名誉革命により権威の失墜しかけたイングランドのカトリック教会は、魔女狩り専門組織を樹立する。
信仰を持たず"魔女"を殺すことだけに長けた粗暴な少女と、"魔女"を浄化する血を持つ聖女として祭り上げられる少女は、極寒の雪山で戦いに身を投じる。
殺伐百合ダークファンタジーホラーです。原稿の息抜きに不定期更新します。
便宜上ホラーですが、怪異アクションくらいだと思ってください。
【登場人物】
・ジュデッカ
魔女狩りに特化した少女。信仰を持たず粗暴で野卑。洗礼名はイスカリオテのユダから。
・リタ
魔女を浄化する特殊な血液を持つ。元は娼館の生まれだが、聖女として祭り上げられる。洗礼名は絶望の守護聖人リタから。
女子修道院
・アンテノーラ
"炎の魔女"を封印したシスター。戦いで負った火傷で盲目。
・サラ
アンテノーラに付き従うシスター。"炎の魔女"の村で虐げられていたところを救出された。
・エドナ
ロマ(ジプシー)のシスター。生き延びるために改宗した現実主義者。
・ホリー
対魔女の毒を開発するシスター。生真面目で周囲と衝突が多い。
男子修道院
・トロメオ
僧兵たちの武術訓練を行う司祭。厳格で"魔女"を憎む寡夫。ジュデッカの育ての親。
・ホプキンス
魔女狩り将軍の遠縁にあたる司祭。無辜の民を百人殺しても一人の"魔女"を殺す危険思想の持ち主。
・オーレン
僧兵を取り纏める司祭。良心的で気苦労が多い。ホラーとは恋仲。
・カイル
血の気の多い司祭。ある罪から逃れて天国に行くため"魔女"を殺す。ジュデッカの友人。