あらすじ

三月の、夕日が彩る君の前髪。  その下では、いくらか透き通った赤い縁が、淡い光の額縁のように、大きな瞳を際立たせている。 「どうかしたの?」  私より頭一個分は低いところから、おさげの天使があどけない声を響かせた。  窓から校庭を眺めるのに忙しかったはずだが、気付かれてしまったらしい。 「いや、今日も君は天使だな、と」 「なっ、もう、ここ教室だよ!」  そう。ここは教室。女子高らしく、華々しい袴が揃った晴れの卒業式から、五時間が経った、教室。  邪魔者達との打ち上げの後、二人だけで、わざわざ戻ってきたのだ。 (以上冒頭)

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カクヨム
カクヨム2024/03/25
  • 現在の作品三月の、夕日が彩る君の前髪。