あらすじ
待ちに待った小学校の夏休み。僕と妹は、宿題である自由研究の題材を探している真っ最中だった。そんな中で妹が題材に選んだのは、なんと空から降ってきた一匹のおたまじゃくし。妹は、嬉しそうにそいつを僕に見せびらかして胸を張る。しかし、僕は何も言わなかった。
本当は、そこにおたまじゃくしなんていないのに。そう言いたくても言えなかった。
季節は巡り、おたまじゃくしのゆるやかな成長と共に、妹の目は輝き、僕の瞳は段々と曇っていく。
おたまじゃくしがカエルになった日。それは僕らにとって、忘れられない、決して忘れてはならない一日だった。