あらすじ

「あの、すみません。あの」 「ん?」 「あ、あの、謝らせていただけないでしょうか」 「はぁ? 何を謝れって?」 「い、いえ、あの、謝らせて欲しいんです」 「だから、ん、謝らせて……?」 「はい、すみません。謝らせてください……」 彼は『いや、もう、すみませんて謝ってるじゃないか』と言い、この場を和ませてやろうかと思ったが、その男の卑屈な笑みを見てすぐに考え直した。電車から駅のホームに降り、数歩歩いたところで後ろから声をかけてきた男。やや俯き、浮かべるその笑みは『自分は優しい人間です。だから危害を加えないでください』と言っているようで癪に障る。おれはこの類の人間が嫌いなんだ。胸がむかむかする。 と彼は相手に伝わるよう不快感を露わにした。 「ひっ、あ、あの、謝らせてください……」 「あぁ? だからさぁ」 ……何をだ? 彼はそう思った。

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小説を読もう2024/03/23
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