あらすじ
朝倉姫奈《あさくらひな》と男友達三人の計四人は名門の都立高校である西王谷《さいおうこく》高校の三年生である。夏休み、四人はいつもの図書室にて、模試の結果を開示しあうことにした。朝倉と、朝倉に厄介なアプローチをしている佐々木英輔《ささきえいすけ》は文系の名門国立大学・橋工《きょうこう》大学を志望しており、朝倉が想いを寄せている工藤春樹《くどうはるき》と工藤の幼馴染である皆川翔《みながわしょう》は日本一の国立大学・東都《とうと》大学を志望していた。
朝倉の判定は、E判定だった。ところが、佐々木も工藤も皆川もA判定を取っていたのだ。
そんな朝倉は、こと恋愛においては、佐々木からの面倒なアピールを躱しながら、頭もルックスも良い工藤と結ばれることを密かに夢見ていた。
しかし夏休み明けの九月一日、いざ登校すると、朝のホームルームにやってきた担任から、男友達三人のうちの一人「彼」が、夏休み最終日に自宅マンションから転落死したことが告げられる。
受験生にとって、第一志望校のA判定とは希望の光以外の何物でもない。自殺とは思えない。しかし警察は、夏休み明けの学生による自殺が多いことから、真剣に捜査しないことが窺えた。朝倉と男友達の二人は、「彼」の死の真相を解明すべく調査を開始する。「彼」の母親から話を聞き、調査中に出会った週刊誌の記者から警察の捜査状況を聞き、少しずつ調査を進めていく。が、やがて調査は行き詰まってしまう。
そして朝倉は、正体不明の女性から時折尾行されることに気が付く。
「彼」は自殺か、事故死か、他殺か。するべきことが分からない中、何と男友達のもう一人も、西王谷高校の校舎から転落死する。
警察はようやく捜査に本腰を入れるが、朝倉と生き残った一人は意気消沈し、二人の友好関係もまたギクシャクしてしまう。そんな中、帰宅途中に、電車の窓に反射して映る自分の背後に、自分に付きまとう女ストーカーがいることに気が付く。この女ストーカーは、最初に転落死した「彼」の死に関する調査を開始した九月一日から朝倉に付きまとうようになったのだ。彼女が二人の転落死に関連していると断定した朝倉は、女ストーカーと対峙することを決意する。
女ストーカーの正体。有数の進学校に通う男子高校生二名の連続転落死の真相。朝倉の知らないところで何があったのか。
全てがラストシーンで明らかになる。