あらすじ
とある夜。アパートの自室でくつろいでいたヒナコは突然のノックの音に驚き、飛び上がった。
「ヒナ! ヒナ! 俺だ、開けてくれ!」
「ケ、ケンくん……?」
聞き覚えのある声にほっとする。が、それはほんの一瞬のこと。まだ動悸がしている。あの怯えたような声。何かあったのだろうか。だって今夜は確か……とヒナコは考えつつ玄関へ向かう。
「ミ、ミナと、この前話していた、し、心霊スポットに行ったんだ! で、でもあいつ、あいつ変になって……」
ミナというのはヒナコの友人であり、ケンの彼女。二人が今日、心霊スポットに行くことはヒナコも知っていた。