あらすじ
「っひゃ!? ちょなに、どこ触ってるのよ‼ このバカはるや‼」
青山春弥。
二十八歳、そこそこの恋愛経験もあり、色々なことを経験してきた社会人六年目のアラサーサラリーマン。
そんな彼も仕事が忙しくなり、中々遊ぶことも出来なくなっていく中。
たった一つの心残りは、小学一年生の夏頃に親の転勤で転校してから会うことができなくなった幼馴染。
そんなことを忘れることが出来ずずるずる引きづりあっという間に大学も卒業し、就職し、いつの間にかもうアラサー年代へ突入してしまったのだが……。
そんなある日。
仕事で疲れた春弥が目を覚ますと、そこは実家の自分の部屋にいた。
それも、最近帰省した時に見た変わり果てた六畳間ではなく、あの頃のまま。
つまり、春弥あの春に巻き戻っていたのだった。
理由はわからない、なぜかも分からない。
と言っても周りの人に事情を話しても伝わらず、いつもと変わらない雰囲気。
俺はこのまま、ただループを繰り返すだけなのか。
そう感じていると記憶にない転校生がやってくる。
見たことある名前、見たことある出身地、そして……。
「あ」
俺を見るなり、まるであったかのような顔をする。
そう、なぜなら彼は……俺の幼馴染だったから。
「……えっ」
あの日、いなくなってから会えなくなった幼馴染がそこに当然の様に立っていたのだ。
しかし……少しだけ違うことがある。
「あれ、なんであいつに胸があるの?」
そう、彼は彼女だったのだ。
これは、時空の歪みが引き起こした再会した二人の、ちょっと不思議な甘い日常の話。