あらすじ
実験宇宙船アウスタティング号はついに天王星へのアプローチ軌道に入った。船内では知性化が施されたペンギンがたくさん飼育され、その世話をしながら主人公ナオ・イチムラは、自分が母親になりたいという思いを抱くようになった。一方、ナオの恋人でもあり生物学者のアデリアは人工子宮生まれで、自身も遺伝子改変された存在であることに複雑な感情を抱いていた。
二人は互いに支え合い、すれ違いながら、ペンギン達に言葉を話すように促しながら、母親というものについて考えていく……。
この物語は、人間とペンギンが共に宇宙を目指す中で、個々が抱える内面的な葛藤、子と親のコミュニケーションをテーマにしたお話しです。
ペンギンSFアンソロジーに応募しなかった、もうひとつのペンギンSF作品!