あらすじ
フルドリア歴572年、ミルデシア帝国は火の海に包まれていた。
600年近くエルデ大陸の大部分を支配してきたミルデシア帝国は諸侯たちの反乱により崩壊寸前、直轄領を除いた全ての土地を失ったミルデシア帝国の崩壊は時間の問題だった。
そんなある日、一介の将校だった俺、ルークは元帥の座を任されることになった。
帝国の元帥と言われれば聞こえはいいが、その実態は敗戦の将として全責任を負って首チョンパをされるだけの仕事だ。
もはや全方位を敵に囲まれており、要人たちが他国に逃げていく中、俺ができることはただただ戦況を傍観して負けを見届けることだけ。
唯一の心の癒やしは毎晩、城の庭で物思いに耽るように夜空を眺める絶世の美少女リルル王女を目の保養にすること。
そんな完全に詰んでいる俺はある日、とある噂を耳にする。
もしも帝国が勝利した場合、皇帝は戦争の功労者にリルル姫を嫁入りさせる覚悟なのだという。
噂を耳にした瞬間、俺の目の色が変わった。
「皆の者っ!! 勝機はまだあるっ!! 皇帝陛下を守るために全力で戦うぞっ!!」
「え? 下心? ふざけるなっ!! 私はただ皇帝が築き上げたこのミルデシア帝国の安寧を守りたいだけだっ!! 他意は一切ないっ!!」
俺は必ず勝つっ!! 可愛いリルル王女と結婚するために必ず勝利して生き残ってみせるっ!!