あらすじ
俺、山吹修平(やまぶきしゅうへい)はこの春に高校生になったばかり。
ま、小学校の頃からの付き合いの今里奏(いまざとかなで)も同じ高校に進学したし、
入学して早々と気の合う友達もできたし、幸先の良いスタートを切った、と思う。
しかし、入学から一ヶ月が経った5月の中頃、友人である関谷隆(せきやたかし)が
突然
「お前たちっていわゆる幼馴染の関係って奴だろ?どういうエピソードがあったのかとか聞かせてくれない?」
などと言ってきたのだ。
それを聞いて俺と奏は同じことを思った。
「「私たち|俺達」が幼馴染ぃ?」」
だって、俺達は近所で生まれ育って、まあ仲良く育ったけど、
幼馴染なんてそんなファンタジーな関係じゃない。
ということを説明したのだがわかってもらえない。
いやだって、同小の友達は皆同中に進学したんだぜ?
それって普通の友達じゃないのか?
ともあれ、関谷に幼馴染だと認定されてしまったのだけど。
(あれ?奏って女子としてとても魅力的じゃね?)
ふと、そんなことに気がついてしまった。
それはどうやら奏も同じようで、奏での方も挙動不審に。
これは、近すぎて、お互いの事を意識しなくなっていた二人が、
ちょっとしたきっかけでお互いを急に意識してしまう、そんなお話。