あらすじ
『――瑛璃さんのばか、ばーかっ! 信じられない!』
日本でも有数のS級探索者の一人、戦姫ユリアは自分の容姿にコンプレックスを抱いている。なのに、姉同然の瑛璃に裏切られ、雑誌でファッション誌で特集を組まれそうになった。
それが原因で瑛璃と大喧嘩。家を飛び出した結果――大事になり、瑛璃がマスターを務める創世ギルドから追われる身となった。その果てにダンジョンへと逃げ込んだのだが、追っ手に見つかり出入り口に検問を敷かれてしまう。
誰にも教えていないスキルを使い、フェンリルの子供の姿に変身することで追っ手を躱すが、その姿では検問を突破することは出来ない。ダンジョン内で逃げ回ることでストレスを抱えていたとき、女の子に襲い掛かるイレギュラーの魔物(サンドバッグ)を発見。
『私の憂さ晴らしの相手になってもらうわっ!』
ユリアはストレス発散のついでに女の子を救う。さらには女の子の従魔になる振りをして、ダンジョンから抜け出す計画を立てるのだが――
『なんだあの白いもふもふ!?』
『見た目は子犬なのに、イレギュラーのガルム種を瞬殺なんだが?』
『S級の探索者でもなければ不可能なレベルだぞ!?』
『なんでもいい、紗雪を救ってくれてありがとう!』
『白いもふもふ、可愛い!』
女の子は人気のダンジョン配信者で、ユリアが女の子を救う姿は配信されていた。
ユリアが凶悪な魔物を蹂躙する様子は切り抜かれ、瞬く間に世界中に拡散。白いもふもふは戦姫以上に有名になってしまう。
絶対に自分がユリアだとバレる訳にはいかない。そう決意するも、助けた女の子とは妙な縁があり、そのまま従魔として過ごすことになる。
だが、ユリアは自分がどれだけ規格外か理解していなかった。それが女の子の従魔として力を振ることで明らかになり、白いもふもふの名はますます有名に――