あらすじ
傭兵生活二十年のおっさん。
ジェネラス・サンティマンは凄腕の傭兵、というわけではない。
自らは凡骨もいいところ。
対人にせよ対魔物にせよ一級の傭兵には遥かに劣るというのが自己評価である。
そんな彼だが、同業者からは「オーナー」の異名で呼ばれている。
自己評価が低いジェネラスは傭兵稼業に足を踏み入れた当初から金を儲けるためにある方法をとっていた。
それは奴隷や孤児を同じ傭兵に育てあげ、それぞれ依頼を受けさせて報酬を一部自分に譲渡させるというものだ。
要は下請け。
ジェネラスが育て、各地に放った子供たちはいつしか大成し、それぞれ名を挙げ、腕利きの傭兵になった子供たちはジェネラスを恨むどころか親のように慕っていた。
彼らが依頼をこなし、名を挙げるたび噂に尾鰭がついて評判が上がっていくジェネラス。
そんな彼は、ある時ジェネラス・サンティマンという名の傭兵が世直しをしているという噂を聞く。
だが、本人には全く心当たりが無い。
今日もどこかでジェネラスの子供たちが依頼を遂行するたびに、本人の知らない間に世直しが進んでいく。
コレはしがないおっさんの勘違い英雄譚。
何も知らないジェネラスの向かう先は英雄か国家転覆を目論む大罪人か。
何も知らないジェネラスの明日はどっちだ。