あらすじ
記者志望のブラッドは霊感が強い上、人の裏の顔が見える異能のせいで失業中で宿なし。ある日「住み込み」という条件につられ通称クラレンス・ホール(公家屋敷)という貴族の邸宅の求人に応募した。雇い主はラルフ・ローレンスという美青年。彼は公爵家の令息であり心霊現象を体験する目的で公家屋敷を買い、屋敷についてきた猫ドリアン卿と共に住んでいるが霊感がないため心霊現象を体験できず、霊と話せる人物を探していた。一方、心霊現象のため一年に三回も飼い主が変わるという不遇の猫ドリアン卿はラルフが四人目であり、安定した飼い主を探していた。
単に心霊現象を体験するはずだった二人だが、屋敷に囚われている地縛霊カーラの依頼で、魔導書と地獄への鍵を見つけ、屋敷に棲む悪魔エリザベスと悪魔崇拝の邪教集団の復活を阻止することにする。
第1章 2は最初の不吉な数
第2章 4は最初の不運な数
第3章 6で不運を逃れる
第4章 3はすべてのはじまり
<登場人物>
■ラルフ・ローレンス(24):
ヴィクトリアシティの大家といわれるほどの大資産家であり公爵家の令息。超イケメンのオカルト好きだが霊感が無いのでブラッドを雇う。ブラッドいわく純粋なので裏の顔がない。父に口座を凍結されお金もない。
■ブラッド・ロックウェル(23):
記者志望だが霊感が強く人の裏の表情が見える異能のせいで面接が苦手で無職。ラルフだけは裏の顔が見えないので、彼の元で働くことに。叔父がカースタントをしているので車の運転が抜群にうまい。
■ドリアン卿(1歳くらい):
ラルフが買ったクラレンス・ホールについてきた猫。人間の言葉が理解できるらしい。一年で三回も飼い主が変わったので安定した飼い主を求めている。どんな時でもご飯の催促はきっちりする。
■マクシミリアン・ドイル(30):
ラルフが「ドーベルマン」と呼ぶローレンス家の有能な執事。ガードが堅いのでブラッドでも裏の顔が見えない。
■アイビー・バレンシア(23):
ラルフに片思いしている幼馴染。ラルフを好きすぎて使い魔にされてもめげない。黄色いフェラーリの持ち主。
■カーラ・オニール:
クラレンス・ホールの地縛霊で19世紀の売れっ子建築家、テキスタイルデザイナーだがエリザベスの呪いで成仏できない。享年41
■エリザベス・ガードナー:
19世紀の大富豪でアートコレクター。クラレンス・ホールの最初の所有者だが実は悪魔崇拝者で黒薔薇の庭学会の教祖。魔導書による復活を目指している。享年75