あらすじ
つい愛想笑いを浮かべてしまう岡町彩楓(おかまちあやか)。楽しいときは勿論悲しいときも辛いときも反射的に愛想笑いを浮かべてしまう自分のことが大嫌い。けれど、内心とは裏腹に笑みを絶やさない彼女の周りにはいつも笑顔に溢れていた。
ある日、彩楓はひとつ年上の先輩である池田響弥(いけだきょうや)から告白される。
響弥は彩楓と同じでいつも笑顔を絶やさない人。柔らかい笑みを浮かべるその人は学年を問わずモテていた。
突然の告白に驚き理由を尋ねると「君がいつも笑っているから」と響弥は言った。
その日から彩楓と響弥のお試し期間が始まった。
響弥は優しかった。彩楓が無理して笑わなくてもいつも笑顔でいられた。
少しずつ響弥の優しさに惹かれていく中で、お試し期間が終わるとき自分の気持ちをきちんと伝えようと思う彩楓。
けれど、お試し期間の終了を三日前に控えたある日、響弥の学年の女子に呼び出される。
響弥が彩楓と付き合ったのは、彩楓のことが好きなわけではなく、彩楓が笑っているからだと、泣かないからだと言われ――。
これは笑みを絶やさないふたりの、苦しくて切ない恋の物語。
彼が、彼女が泣けない理由は――。