あらすじ

主な登場人物 松崎 智夏(まつざき ちなつ) 1年前に北海道から近畿に引っ越してきた、中学3年生。いつも元気。3年間悠真と一緒にいた頃がある。バスケをやっていた。 成瀬 悠真(なるせ ゆうま) 智夏とは少し遠い学校に通っている、中学3年生。そんなに喋らないけど、本当はいい人。小学2年生の時に小児脳腫瘍を発症し、手術をしたが、まだ小さな腫瘍が残っている。 大沢 雫(おおさわ しずく) 悠真と6年間一緒にいる。冴架と仲がいい。いつも明るい性格。中学3年生。 釘宮 冴架(くぎみや さえか) 悠真と6年間一緒にいる。悠真のことが好き。ツンデレ。智夏を敵対視している。中学3年生。 主人公は、中学3年生の松崎智夏。智夏は、修学旅行の目的地で、幼稚園の年長組の時から3年間、よく一緒に遊んで過ごした成瀬悠真と再会する。 智夏は、年中の頃からやっていたバスケで、年長の頃に事故が起きて足や腕を骨折し、入院していた病院で悠真と出会った。悠真の落ちていた帽子を智夏が拾い、声をかけたのが始まりだった。悠真は、小さい頃に見つけられた小児脳腫瘍で入院していた。 二人は意気投合してどんどん仲良くなり、小学2年生になったら、ずっと一緒にいる、パートナーのようなものになっていた。 だが、そろそろ小学3年生になるという春の日、悠真の母から、「悠真は、小児脳腫瘍の手術を東京の大きな病院でするから、明後日にはこの病院を出る」と言われた。 最初、智夏は信じられなかった。でも、悠真の個室を覗くと、悠真はいつだって荷造りをしていた。それが現実を語っていた。 そして、東京へ行く日がやって来た。智夏は、「行かないで、悠真!」そう、叫びたかったけど、それは周りの人だって困るし、私自身も自分の言葉で傷つく。悠真だって迷惑してしまう。小さいのに、そう冷静に考えていた。 だから、智夏は、別れの時、「頑張ってね!」それだけしか言えなかったのだ。 そこからの二人の生活は暗かった。 悠真は東京の病院で、小児脳腫瘍を大半は取り除くことができた。でも、まだ、小さいものが少しだけ、残っていたのだ。 医者も分かっていたものの、その腫瘍を取り除こうとすると、脳の機能に影響が出てしまうため、そのままにしたのだ。 智夏も、骨折の影響で、ミニバスどころか走ることさえ禁止されてしまった。学校の体育の授業にも参加できず、みんなが走って学習参観の準備をしている中で、教室の隅っこで、段ボールと段ボールを貼り付ける仕事だけをするような女の子になってしまっていた。 悠真も手術が終わった後、北海道に戻ろうとしたが、悠真の父の転勤の影響で、引っ越しをした。その行き先が近畿だったのだ。そのため、悠真は北海道へ帰りたくても帰れない状況が続き、6年間一度も智夏と顔を合わせられなかった。 そのような時を経て、今、中学3年生の修学旅行で、智夏と悠真は再会を果たしたのだった。 この後、もう一度始まる病院生活の中で、雫や冴架を入れた4人で、生きる意味を探しながら、病気と闘う物語。

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カクヨム
カクヨム2024/03/14
  • 現在の作品帽子が彩る恋の色。