あらすじ
「俺はモナリザを造る。そしてモナリザと添い遂げるんだ」
イロハは生粋のモナリザ推しのオタクである。
モナリザの美しさに惚れ、モナリザに憧れているものの彼女は絵の中の存在であり実在しない。決して出会うことのできない初恋の相手。
悶々とした気持ちを抱きながらも、少しでも彼女を理解するためにイロハは絵に打ち込む日々を送る。
そんなある日、画材の買い過ぎで金欠になったイロハは金になりそうな物を求めて亡き養父のアトリエへ入る。
一度も入ったことのなかった養父のアトリエの中には錬金術に関する本が置いてあった。
錬金術……その未知の技術に、イロハはとある可能性を見出す。『錬金術ならモナリザを造ることができるのではないか?』――と。
イロハは画家として培ったイメージ力、手先の繊細さ、知識、そして生まれながらに持つ特殊能力――常人より絵を細かく見切ることができる“色彩能力”を活かして錬金術に傾倒する。すべては愛しの彼女、モナリザに出会うために。