あらすじ
都内の高校に通う高校生・高科章は、ド貧乏ながら平穏な毎日を送っていた。たったひとりの家族・母親に苦労をかけまいと、バイトをしながらいつしか独り立ちできる日を目指す。
ある日、図書館で手に取った本に挟まれたメモを見つける。そこに記されていたのは、暗号のような七つの文字。そしてその本の貸し出し者一覧にあったひとりの女子の名前。章はこの暗号と女子の名前が気になりながらも、その意味を読み解くことができないでいた。
そんななか、学校の全校集会で明かされた、とある生徒に関する衝撃の事実。
謎の暗号に込められたメッセージ、漆黒の髪に隠された少女の抱える真実、彼女を救う3万円、そして世界一綺麗な星空……切れかけの照明に照らされた深いふかい夜の底で、星座の星と星を結ぶ見えない線のように、ふたりの運命が繋がりあう——。
「助けてよ、先輩……、わたしを、助けて……っ!」
ラブコメの鬼才(自称)・音海佐弥が放つ、読むものの心を鮮やかに照らし出す王道青春小説、ここに降臨!
*短編集『短編革命』に掲載した同名短編の長編化版です。