あらすじ
その少女は、人の心を繋ぐため、今日もどこかの橋に立つ。
『聞こえているよ』
ひき逃げによって意識不明となった唯依。彼女のために毎日お見舞いに行く久志。
そんな久志の前に、キツネのお面をかぶった少女・ゆうけが現れた。
ゆうけは言う。
「占いはいかがですか?」
ゆうけはひき逃げ犯の情報を不思議な占法によって導き出す。
『ドマの熱気』
キャバ嬢・若葉は、無職になった帰り道、いつも石段に座っている小学生・ドマに声をかけた。
ドマはどうやら親から虐待を受けているらしい。
若葉は子ども時代の自分とドマを重ね、彼女と仲良くなるのだが、それを聞いたゆうけは「もう少ししたら、二人はもう二度と会えなくなる」と言った。
『京都・嵯峨野トロッコ列車のフラッシュバック』
ある日、谷口のクラスにドン引きするほどの大ケガをした鶴島菜緒が転校してくる。
オレンジ色の夕陽に染まった彼女はとても儚く、今にも消えてしまいそうに見えた。
谷口は橋の上で知り合ったゆうけのアドバイスを聞きながら、菜緒の過去を紐解いていく。
彼女のスクールバッグにつけられたトロッコ列車のキーホルダー、その鈴の音が響く時、谷口は菜緒の過去と対面することになる。