あらすじ
1988年(昭和63年)2月に発生した名古屋アベック殺人事件をご存じの方は決して少なくはないだろう。
同事件は同年11月から翌1月にかけて起きた女子高生コンクリ詰め殺人と双璧をなす悪名の高さで令和の現代にいたっても語り継がれる少年犯罪であり、当時を知っている方はもちろん、知らなくてもネットなどでご覧になったことがおありの方もいらっしゃるのではなかろうか。
当時の日本では未成年者らによる犯罪が激増して社会問題になってはいたが、この事件の凶悪さと犯行理由の理不尽さはそれまでに起きた少年犯罪を大きく凌駕しており、全国にショックを与えた。
その当時中学生だった筆者はその衝撃を体感しており、犯人たちの鬼畜ぶりに対して大いに怒りを覚えたものだ。
本稿では犯行を行った6人の人でなしたちを絶対超えてはならない一線を大きく踏み越えた悪魔たちとみなし、そのような所業を犯すにいたるまでの生育環境や境遇の劣悪さに関しては一切言及しない。
そんなものが理由になったならば私だって殺人を犯してもいいはずだからだ。
たとえ若さゆえの過ちであったとしても犯していい過ちでは決してなく、昔のことだからと忘れていいものでもない。
そう確信する筆者は後世に語り継ぐ一助となるべく筆をとり、事件を永遠に非難するべき悪行として犯人たちを糾弾する。