あらすじ

中学一年の柚葉は、幼なじみで、親友だと思っていたリサと同じクラスになれたのに、ある日突然無視されるようになり、孤独を感じていた。 藤の花の花言葉や、藤の雨という言葉をテレビで知った日の朝、柚葉が緊張しながら家を出る。 むわんと、雨の匂い。土と草の匂いもする。 リサ、いないといいな。そう願いながら歩く。 それなのに、出会ってしまった。 黒い学生鞄と、ローズピンクの傘を持ち、スタスタ歩いていた彼女は、柚葉の気配を感じたのかふり向く。 目が合う。嫌そうに顔をゆがめたリサを見て、ぶわっと熱い涙が流れ出す。 泣くな泣くな泣くな!  ドキドキし過ぎて胸が痛くて苦しくて。 柚葉は泣きながらリサに背を向け、駆け出した。 フィンディルさんの自主企画「あなたの小説の方角はどちら?」参加作品・五作目 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093074752698854

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2024/04/22
  • 現在の作品藤の雨。