あらすじ
やみくもに日々を過ごし、バイクでふらふら旅する男の短編集。大人向け。それぞれ、独立した短編になっております。
『通り過ぎるだけの町』
……バイクで北海道を目指し北上する「俺」は、名も知らぬ小さな町の路上で、通りがかった地味な女の子と知り合う。
山に走りに行くことになった俺たちは雨に降られ、そして一晩を共に過ごすのだが……。
『俺たちのボーイズラブ。的ななにか』
……マンガのように女の子から騒がれる、バイト先の美形の後輩・イツキ。バイトを辞め、大学を卒業してからも俺たちの縁は続き、イツキは「せんぱいの北海道の夏のバイク旅、オレも連れてってや」と言い出す。
『疾走する閃光』
……何度目かの北海道を訪れた「俺」には、その夏、ある目的があった。愛車の最高速280キロに挑戦する。舞台は、すべてのライダーの憧れの直線である道道106号「オロロンロード」
『雨宿りする騎士と姫君』
……旅の最中、旅費が尽きた「俺」は、夏の北海道のペンションでバイトを始める。ミサキは、そんな俺が出会った泊り客だった。同じバイクの色違いに乗っていた縁で、俺たちは美瑛の丘を共に走ることに。
『外道の遠恋』
……日本中を放浪し、ふたりの女の子と知り合った「俺」は、会いにきてきれた彼女たちとそれぞれの時間を過ごす。北海道の納沙布岬で知り合った京都の大学生カヤ。沖縄の東海岸のリゾートホテルで知り合った研究員のナユタ。だが、いくつもの季節の出会いと別れを経て、「俺」はすっかり外道に堕ちていた。