あらすじ
桜木雄也には、恋人がいる。
それは、同じクラスメイトであり、"学校一のマドンナ"とも呼ばれている女の子、七瀬麗奈だ。
新雪の様な白い肌、透き通る様な銀髪、天使の様な顔、そして聖母の様な性格。
全てが完璧な女の子だった。
が、生粋の陰キャである雄也は、アピールは愚か、会話すら交わしたことが無い。
まあ、陰キャの俺には絶対に手の届かぬ存在だし、密かに憧れているだけで満足だ。
――と、思えるはずだった。
ある日、母親から"大事な話がある"と呼ばれ、雄也はリビングへと出向いた。
「再婚することになってね、明日から新しい家族が二人増えるの」
母親から告げられたのは、"新しい家族"が増える事だった。
翌日、継父とその子供が雄也の家へとやって来た。
「今日からお父さんになる、七瀬祐介です。よろしくね」
継父の苗字は......"七瀬"らしい。
七瀬麗奈と同じ苗字だ。
まあ、そんなことはどうでも――良くなかった。
「娘の七瀬麗奈です。よろしくお願いします」
――こうして、雄也と学年一のマドンナ・七瀬麗奈は、ひとつ屋根の下、家族になった。
話した事も無かった雄也と、同じ屋根の下で暮らす内に、その優しさから麗奈の心はどんどんと揺れ動き――!?
――友達以上、恋人未満。
――兄以上、彼氏未満。
――妹以上、彼女未満。
これは、そんな二人が紡ぐ、思わずニヤけてしまう程の甘く焦れったい恋物語。